ウソの国ー詩と宗教(戸田聡stdsts)

キリスト信仰、ポエム、カルト批判など

神のほうを向く?

 
  神のほうを向く?
 
 
キリスト信仰者は "神様のほうを向く"
という言い方をするときがあります。
 
人に、神がどっちにいるか、分かるわけではありません。
神が、こっちだよ、と教えてくれるわけでもありません。
 
具体的には、神に祈ることです。
巷の欲望から方向を変えて、神に祈る時と所を持つことです。
それ以上のことを、人は出来はしません。
 
 
上のような、聖書由来でしょうか、教えられたのでしょうか、
不思議な超常言葉を、キリスト信仰者は使うことがあります。
そのまま、他者に、非信仰者に言ったら、
首を傾げられるか、去ってゆくような言葉でもあります。
変に思われてキリスト信仰の真実性を損ないます。
 
神のほうを向く、聖霊と交わる、霊的××、
さらに、御心に従う、しっかりつかまえて、
聖化、神と合一、神と協力、神の鎧をまとう、となると、
もはや、乱暴でもあり、思い上がりの有頂天が明らかになり、
もはや神がかりです。信仰者の態度ではありません。
 
神は人間を救うのであって、神がかりを救うのではありません。
 
一見、信仰に沿っているような気がして、
少し悟って偉くなったような気がして
癖になることがあります。
人間としての努力をしたくないのかもしれません。
神の言葉だからと
非信仰者にも分かりやすい言い方を考えもしないのは
福音伝道に背くことであり、つまり、これは、罪であります。
 
人間は不完全であるために
何やら完全言葉を使いたがるのです。
使えば使うほど御心に叶うと思うのでしょうか。
 
結果として
宗教はこれだから嫌だ・・と思われても仕方ないのです。
ここにあるのは、説明する努力をしない怠慢の姿勢です。
 
このような不思議な超常言葉は、
キリスト教をネタにしたカルトが好んで使う言葉です。
 
こういうところにも、信仰、不信仰、反信仰を問わず、
人間の罪性を見ることが出来るでしょう。
 
私たち信仰者は、非信仰者に比べて
正しいわけでも整っているわけでもありません。
完全に近くなったわけでもありません。
神、キリスト、そして、聖書を知ったからといって、
優越感を持ってしまったら元の木阿弥より悪いのです。
人間が神聖?を身に着けてしまう自覚になるからです。
 
地上にいる限り、人間は神聖ではありません。
 
 
神に対しては、従順よりも、正直であること
人に対しては、愛より先に、共感をいだけること
 
そこを忘れて教理ベッタリになってしまうと、
聖書由来の言葉でも、同語反復~困ったときの強調になって、
やたら高尚に見せかける人間離れの自慢か自閉に陥ってゆくでしょう。
 
言葉は、伝達のための暗号であり、
時と所と人によって、表すものが違ってきます。
そして、しばしば、意図も心も、すれ違います。
 
そういう言葉に、命を吹き込もうと努めるならば、
神の、聖書の、御言葉だから大丈夫と、短絡するのではなく、
神の真理を知らない自覚を持ち、
人が生きるための真実を求める信仰に立ち返り、
分からないときには、分からないと言ってください。
共感は、祈りは、そこに生まれるのです。
 
 自尊のために、強がり、作為の世辞を言って謙虚を装いながら、
 恥をさらしてゆくだけになっている者たちを知っています。
 私が、彼らを、強く批判するのは、未知という共感が成立せず、
 無理解であるにもかかわらず、一人は分かった立場で物を言い、
 もう一人は、キリスト教の悪口を言い続けるからです。
 彼らは思い上がって誤謬と曲解を広める災厄伝染者となっています。
 
かつて、私たちが神も人も知らないで生きていて、
弱く、罪深く、頼りなく、心貧しく、ゆえに砕かれて、
ゆえに、正直に、分からないと思った時と所に
主の御言葉を受け容れる器が生まれたことを忘れてはいけません。
 
 
(2020年08月16日)
 
 
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