ウソの国ー詩と宗教(戸田聡stdsts)

キリスト信仰、ポエム、カルト批判など

我欲のエコラリア楽山

 
  我欲のエコラリア楽山
 
 『日本国紀』百田尚樹著(2018年)
 2021年12月18日 楽山日記(LD)
 http://mn266z.blog.jp/archives/31497651.html
 
 
ネトウヨですが人格破壊の進行した楽山は、史実への執着性によって浮かれ、気分高揚を来たしています。ゆえに、現実の問題を、何一つ、理解も自覚もできない有り様で、無駄口を叩き続ける自己愛性パーソナリティ障害NPDの証拠を積み重ねてゆくのです。
 

*日本人はすごい!
『日本国紀』を通読してみた。日本人の優秀さを示すエピソードがいくつも紹介されているので、「日本人はすごい!」と思えた。
とはいえ、万世一系に関する記述については疑問に感ずるところはあった。

 
「日本人の優秀さ」と、楽山は、何の関係もないと思います。「日本人の優秀さ」は、優秀な人々がいたということでしょう。それで、舞い上がる楽山の「日本人はすごい!」は、自分もすごい、という我欲による、楽山の中だけのエコラリア(反響言語)なのでしょう。人格破壊の実相です。
 

万世一系
まず著者は、万世一系についてこう書いている。

我が国、日本は神話の中の天孫の子孫が万世一系で二十一世紀の現代まで続いているとされている。こんな国は世界のどこにもない。 
(『日本国紀』百田尚樹著、幻冬舎、2018年11月10日第一刷、p.8)
 」

日本は神話とともに誕生した国であり、万世一系天皇を中心に成長した国であった。
(同上、p.486)
 」
日本は「万世一系天皇を中心に成長した国」だというのは、保守としては当然の主張だと思う。

 
万世一系という神話時代からの伝統であり象徴であるわけです。今さら、その史実性にこだわって、何か良いものが生まれるでしょうか。楽山は、このように、何の役にも立たないことを、学識もなく、云々して、自分を、インテリ評論家に見せかけたいだけなのです。
 

*王朝交代あり?
でも著者は、他の箇所では皇統は断絶しているとしている。

歴史研究家の中には、この時に王朝が入れ替わったのではないかという説を唱える人が少なくない。仲哀天皇は、熊襲との戦いで戦死し、代わって熊襲大和朝廷を滅ぼして権力を掌握したという説だ。なら、なぜ日本書紀にそれが書かれていないのか。記紀が書かれた八世紀頃は、「皇統は万世一系であらねばならない」という不文律がすでにあったので、記紀編纂者がそのあたりをうまく工夫して書いたというのだ。定説にはなっていないが、私はこの説はかなり説得力があるものと考えている。
(同上、p.26)
 」

現在、多くの学者が継体天皇の時に、皇位簒奪(本来、地位の継承資格がない者が、その地位を奪取すること)が行われたのではないかと考えている。私も十中八九そうであろうと思う。つまり現皇室は継体天皇から始まった王朝ではないかと想像できるのだ。
(同上、pp.31-32)
 」
万世一系に対して異説が存在するという紹介だけなら、さして問題はない。
でもここでは、その説を紹介するだけにはとどまらず、強く支持するところまで踏み込んでいる。
これは、日本は「万世一系天皇を中心に成長した国」だという先の主張と矛盾するのではなかろうか。

 
このように、楽山は、過去の辻褄にこだわって、それで、現代を語ろうとする半端者だと分かります。私たちは、現代を生きています。皇室の歴史よりも、今皇室の果たしている役割のほうが大事だということが、楽山には分からないのです。
 
楽山は、歴史を、ろくに知らないにもかかわらず、歴史家などの意見を引用して、自分を、学者であるかのように見せかけたいのでしょう。それが、楽山の生業なのでしょう。宗教についても、奇跡と超常にこだわって、神を否定したいのでしょう。心に響くことを全く理解できないからです。
 

*著者の見解

この矛盾について、著者の真意はどういうものなのかと頁を繰ってみると、こんな記述があった。
万世一系」という考え方がどのようにして生まれたのかはわからない。しかし『日本書紀』編纂時にはすでに、崩してはならない伝統としてあったと見られる。これ以後、千三百年以上にわたって男系は一度も途切れることなく継承されている。
(同上、p.34)
 」
つまり万世一系は途中からだということらしい。
著者はさらりと書いているけれども、これは保守、右派という立場からすれば相当に大胆な発言だろうと思う。

 
「万世」なのに「途中から」だそうです。楽山は、否定しているのでしょうか、擁護しているのでしょうか。どちらも書いて、どちらも断定せずに、責任問題は生じない、ということが、楽山の、以前からのスタンスらしくて、つまり、何の主張もない人です。
 
それで、一方では、信仰を批判したつもりになり、信仰を否定するわけです。まともな意見を、何一つ持ち得ないことを、今まで、ごまかして、善人ぶってきたのが、楽山という偽善者であり、もはや、真実の追求を、かき乱すだけの人でなしであります。
 

*いろいろな歴史観
本書にはさまざまな批判があり、その中には「歴史ファンタジー」という揶揄もあった。
自分はこれらを読んで、本書は相当に右寄りなものなのだろうと想像していたのだけれども、上記の点を見る限りにおいては自分にはとても右寄りとは思えなかった。むしろ左寄りではなかろうか。もっともこの辺りの判断は相対的なものにすぎないかもしれないけれど…。

 
右も左も、一枚岩ではない、という当たり前のことが、楽山には分からないようで、相対的と言ってバランスを取ろうとしています。相対性さえも定位置に置くことが、楽山の安心なのですが、中身が空っぽです。思想ではなく、楽山が納得するための辻褄合わせの合理化規制なのでしょう。
 

ところで、『日本国紀』の評価は人それぞれとしても、一人の作家による通史というアイディア自体は実に面白い試みであると思う。これを機会に、他の著者による通史も読んでみたいものである。
通史ブームが到来し、幾人もの作家たちがそれぞれの視点から綴ったさまざまな通史…皇国史観によるもの、唯物史観によるものなど…を刊行したなら愉快だろうと思う。

 
楽山は、結局、いつものボンヤリ言語で、何も始まらない結論「それぞれの視点から綴ったさまざまな通史」「愉快だろうと思う」と言うわけです。楽山の記事に、時間を使うのが、いかに無益であるかを、楽山自身が明らかにしています。毎度、呆れてしまう楽山の暇つぶしです。
 
楽山は「愉快」になっている場合ではないのです。「愉快だろうと」思っている場合でもないのです。積み重ねてきた罪と偽善が、人を疲労させ傷つけてきた自己中の病質が、楽山自身の人格を虫食み、何も状況を把握できない盲目の常同行為へと運んでいます。
 
 

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               独りで反響する無駄口
 
 
(2021年12月19日)
 
 
 
  ブレーキングボール
 
ひねったつもりのブレーキングボールは
力なく外角へ落ちていく
そのあとに黒い軌跡が残る
 
一日を無駄にしたような気持ちで
メモ帳を一枚破り捨てる
 
部屋から出ていったあの男
別の自分に会いにいったつもりなのだ
 
行きつけの喫茶店などないのに
無駄な空気と
家畜になったような気持ちといっしょに
やがて帰ってくる
 
ぼろぼろの顔になって
また一枚ボールを走らせては
また一日意味のない軌跡を残す
 
あしたどんな軌跡を残すのか
もう一枚
もう一枚
ぼろぼろのメモ帳が笑っている
 
 
  ため息
 
瞬きと一緒に
どれだけの呼気の中に
ため息が去っていったのだろう
 
ゆっくり吸い込まれ
声帯を震わせないで
粘膜を撫でながら漏れるときの
湿気と温もりと過去
 
今ため息が出て行きました
熱を失う体のどこかで
フイルムが瞬く間に早送りされました
 
 
 
 
楽山日記へのコメント再録 ( 1.が誰のコメントかは不明 )
http://mn266z.blog.jp/archives/19971376.html
1. 隆くんへ 2019年07月26日 22:53(抜粋)
「間違ったら 誤ったら 素直に詫びて 自分 正さなくちゃいけない」「それが出来て 初めて人間だと それ出来ないなら 人ではないと」「嘘ばかり 重ねる君よ 保身だけの 卑怯者の君よ そんな君は 魅力の欠片もないのに」「失敗した君は 大きな過ちを犯した君は 最大限の償いと 最大限の反省と共に 開いた出店を 畳むしかないんだよ」「人間で在り続けるのなら 人で在り続けるのなら」
2. 楽山(自由) 2019年07月27日 09:13
反省、謝罪は大事なことだと分かってても、これを実践するのは難しいんだよなあ。恥ずかしながら、自分もそんな風です。これも一種の、人間の性なんでしょうかね。
 
 
楽山は書き、読まれることで、堕ちてゆくのですが、本人は、上のコメントと同様に、全く、それを自覚しません。空疎に空疎を重ねて、文字が並んでいることで、インテリらしくかけた!・・と満悦するのでしょうか。そういうとき、いかに自分が見苦しいか、分からないのでしょうか。
 
 
 
 
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