ウソの国ー詩と宗教(戸田聡stdsts)

キリスト信仰、ポエム、カルト批判など

できることを

 
  できることを
 
 
正しいことをしたから救われる・・のではない、ということが分かる聖句です。
 
 (マタイによる福音書、口語訳)
26:6-7
さて、イエスがベタニヤで、らい病人シモンの家におられたとき、ひとりの女が、高価な香油が入れてある石膏のつぼを持ってきて、イエスに近寄り、食事の席についておられたイエスの頭に香油を注ぎかけた。
26:8-9
すると、弟子たちはこれを見て憤って言った、「なんのためにこんなむだ使をするのか。それを高く売って、貧しい人たちに施すことができたのに」。
26:10
エスはそれを聞いて彼らに言われた、「なぜ、女を困らせるのか。わたしによい事をしてくれたのだ。
26:11貧しい人たちはいつもあなたがたと一緒にいるが、わたしはいつも一緒にいるわけではない。
 (マタイ26:6-11、新約聖書
 
 (マルコによる福音書、口語訳)
14:3
エスがベタニヤで、らい病人シモンの家にいて、食卓についておられたとき、ひとりの女が、非常に高価で純粋なナルドの香油が入れてある石膏のつぼを持ってきて、それをこわし、香油をイエスの頭に注ぎかけた。
14:4-5
すると、ある人々が憤って互に言った、「なんのために香油をこんなにむだにするのか。この香油を三百デナリ以上にでも売って、貧しい人たちに施すことができたのに」。そして女をきびしくとがめた。
14:6
するとイエスは言われた、「するままにさせておきなさい。なぜ女を困らせるのか。わたしによい事をしてくれたのだ。
14:7
貧しい人たちはいつもあなたがたと一緒にいるから、したいときにはいつでも、よい事をしてやれる。しかし、わたしはあなたがたといつも一緒にいるわけではない。
 (マルコ14:3-7、新約聖書
 
女性は、高価なナルドの香油をキリストの頭にかけました。周りからは、無駄なことであり、高く売れば、もっと施しができたと女性をとがめます。なんて無駄なことするの、という感じでしょう。
 
キリストは、女性をかばいます。キリストに良いことをしたからです。つまり、女性は、キリストのためにしたのだから、責めてはいけないということです。普通の効率の話の次元ではないということが分かります。
 
できることというのは、必ずしも、効率が良いとは限らず、ためになることとも限りません。さらに、つきつめて言えば、必ずしも、正しいとさえ限らないのです。それが、人間の不完全性であり罪性であります。
 
ここには、キリストの、赦しと救いの考え方が表れています。勘違いや、誤解によって、正しいとは言えなくとも、本心から、できることをしようとしてしたことなら、キリストのためにしたことを、受け入れて、責めることはなさらない、ということ。
 
さらには、女性にとって、キリストはどういう存在だったのでしょう。今を逃しては、もう二度と会えない御方、そう思うから、何かしなければ、と思ったのでしょう。捧げものの効率とか考えている余裕はなかったのかもしれません。
 
そのことを、キリストは、見逃さず、ゆえに、良いことをしたと、女性を認めたのでしょう。
 
信仰は、驚くべきことを、人にさせますが、それが、いつも、正しいとは限らず、正しいことをしましたとは言えず、人間は、つまり、神の御心に従いました、ではなく、できることしましたとしか言えないのです。キリストは、そこに至る心を察して、女性に慈愛を向けているのです。
 
キリストの、それこそ、直観的な行動分析とでも言っていいような、鋭く、慈愛に満ちた、キリストの洞察力と直感力です。ここを見逃してはいけないと思います。
 
このように、聖書には、キリストについて、人々との関わりにおいて、人間が受け取れる、瑞々しく磨き上げられた宝物のようなエピソードがあります。
 
キリストの言葉が、救われるに相応しい人に対して、さらなる負担をかけることや、さらなる悲しみや重荷を負わせることや、責めることや、人を善悪で裁くこと、などは、ないということです。
 
どうか、求道において、信仰において、物や肉体に起こる奇跡に驚くだけでは決して得られないところの、魂の奇跡を見逃さないでください。
 
 
(雑感)
いつだったか、就職率がよくなったと聞いた。喜んでいる人もいた。正規雇用が減って、それ以上に非正規雇用が増えたから、クビにしやすい労働者の雇用が増えたってことか。10年20年経ったら、少ないといっても若い人出てくるし、外国人もどんどん入ってくるなら、年齢が上のほうから、非正規の人から、どんどん首切られるんじゃないかと。
(日記)
母は、25日(火曜日)退院予定となりました。
 
 
(2020年02月23日)
 
 
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