ウソの国ー詩と宗教(戸田聡stdsts)

キリスト信仰、ポエム、カルト批判など

基督の歌+

 
  基督の歌+
 
 
基督(キリスト)の歌として、90年代に書いた、宗教詩のつもりで、再録ですが、今回は、私の意見として、できる範囲で解説を書いてみたいと思っています。
 
 
  序
 
自らの信仰を暴き
すなわち十字架を倒し
墓を掘り起こし
死地を招き
振り返ったものすべてを否定し
背教の命題と
血の反証を繰り返し
繰り返し
我に問い
かかる実験の後にも
否むことのできない像
拒むことのできない絆
それだけを
信仰と呼ぶ
 
 
信仰の強さと弁えについて。
 
書いてあることはイメージに過ぎませんが、人間の心を、死地から救うことの出来る信仰は、恐らく、どんなに都合の悪い理屈や状況設定を考えても否定できないものだろうと考えます。
 
ということは、誰もが頷くように、当てはめやすい話は、信仰ではないと思う。
 
信仰は、きれいごとを集めることではない。それらは、肯定されるが、実行されない。
その自覚が大事なのであって、言い換えると、
実行されない、きれいごと、ということを問題として考えない信仰は、信仰ではない。
信仰は、しばしば、理屈、感傷、超常話、夢物語、お伽噺として、間違って、語られている。
 
いつか魔法のように、超常の奇跡によって救われるという信仰?話は、人間を成長させず、むしろ、人間を壊し、鈍くし、うすぼんやりとした人間離れにしてゆきます。
 
人間を、自由な活性をもって、動かさない者は、信仰ではありません。
 
つまり、現実には、私たちは、信仰ではないものを、信仰と呼んでいることが多いのです。
このことは、弁え、自覚することによってしか、乗り越えることはできません。
 
私たち信仰者は、理屈の辻褄のネジで繋がっているのではなく、また、安い憐憫の傷当てのテープで繋がっているのでもありません。
 
人間にとって忘れられないもの、つまり、イメージでも言葉でも、それだけにとどまらず、心に直結するものが、信仰の本質なのだろうと思います。受けたのだから、否定できず、忘れられないものとして、人を動かし生かしてゆくのが信仰だということです。それゆえ、永遠の命と呼ばれます。
 
 
  呪いの丘
 
晴れた日の光をいっぱいに浴びて
洗礼を受けたばかりの若者が
翌日落雷に打たれて死んだ
しばらくは指が動いていたという
つり上がった目が空をにらんでいたという
 
彼が死んだその丘は
その後長きにわたって呪いの丘とされ
ある者は悪魔を恐れるように神を恐れ
ある者は笑いながら
あるいは泣きながら歩み去った
 
人々は
その事件について口にするのをはばかり
最初たてられた十字架は
何者かによって倒された
 
誰も訪れることのない
その丘に
血まみれのキリストだけが
息もたえだえに祈りを捧げている
 
 
突然、起こる悲劇について。
 
キリスト者だから、洗礼を受けたのだから、意味が分からないまま、突然、死ぬことはない、祈ったのだから悪くもならない、というような人間の側の確信は、信仰ではありません。しかし、私たちは、そういうことを願い、ときに思ってしまいます。
 
そうなると、自分でも、善いほうを思ってしまう、悪いほうは考えたくない、ということをそのまま祈ることになってしまいます。
 
そういう悲劇が起こったとき、私たちは、呪いのように思ったり、信仰を捨てたくなったり、何か若者が悪いことをしたのだと思い込もうとしたり、最も多いのは、口を閉ざして、縁起が悪いから(?)、話題にしないようにすることです。
 
私たちが、そのことから心を遠ざけようとするとき、キリストは、どうなさるのだろうと考えると、恐らく、その罪を負うて、また、私たちの罪のために血まみれになっているキリストのイメージが浮かんできた、ということです。
 
まず、決めつけない限り、祈り願うことは自由なのです。確信ではなく、正直で、切なる希望としての祈りの告白と願いであるなら、思い込みから自分信仰や棄教に行ってしまうこともないのです。
 
そのような、不完全ゆえの悲しみや弱みに、同伴されるのが、主イエス・キリストであります。
 
生きている間に受けた、赦しと癒し、そして絶対孤独からの解放、という、キリストからの恵みは、否定しようもなく、極言すれば、たとい、自分が、この世的には滅びるのであっても、キリストがともにおられるのならば、自分はそれでよいと思う心が、信仰だと思います。
 
言い換えると、どんなに恵まれても、キリストの同伴を信じられない世界で生きてゆくことなど、できないし、考えられないのが、キリスト者だと思います。
 
 
(2019年10月11日)
 
 
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