ウソの国ー詩と宗教(戸田聡stdsts)

キリスト信仰、ポエム、カルト批判など

マリヤとマルタの愛(加筆・再録)

 
   マリアとマルタの愛(再録)
 
 
前にも記事にした箇所ですが、また、少し追加修正して再録します。
 
  (ルカによる福音書、口語訳)
10:38
一同が旅を続けているうちに、イエスがある村へはいられた。するとマルタという名の女がイエスを家に迎え入れた。
10:39
この女にマリヤという妹がいたが、主の足もとにすわって、御言に聞き入っていた。
10:40
ところが、マルタは接待のことで忙がしくて心をとりみだし、イエスのところにきて言った、「主よ、妹がわたしだけに接待をさせているのを、なんともお思いになりませんか。わたしの手伝いをするように妹におっしゃってください」。
10:41
主は答えて言われた、「マルタよ、マルタよ、あなたは多くのことに心を配って思いわずらっている。
10:42
しかし、無くてならぬものは多くはない。いや、一つだけである。マリヤはその良い方を選んだのだ。そしてそれは、彼女から取り去ってはならないものである」。
  (ルカ10:38-42、新約聖書
 
 
愛は
最終的に
存在への愛に向かう
 
いてくれて ありがとう
 
マリアには
今ここに
救い主がいることがすべてだった
それだけで胸がいっぱいで、
マリアは、かたときも
キリストのそばを離れたくなかった
 
マリアの
この一途さはエロスの愛に似ている
 
そして
キリストは
それを喜んだ
 
マルタが
ひどく信仰に反していたとは思えないが
接待することで心を煩わせて
マリアを叱ってくれるよう言ったことに
キリストは答えたのだろう
 
それぞれ役割と情熱があるけれど
マリアのキリストに対する役割と情熱を
とがめる権利はマルタにはない
 
マリアは
そのときの偽りのない心で
キリストに聞き入っており
 
マルタが気づいていないのは、
マリアが叱られるべきならば
キリストが叱っているはずだということ
 
目に見えるキリストは
いつまでもいるわけではなかった
 
いてくれる
 
ということが
不可能に近いくらいの
驚きと喜びのひとときであったのだろう
 
いてくれる
 
これが
他のすべてを忘れるほどの
目いっぱいの感謝に値する
 
ときがある
 
 

 
 
愛は
最終的に
存在への愛に向かう
 
いてくれて ありがとう
 
身近な人もまた
いつまでもいるわけではないのだ
 
 
(2017年11月24日、同日一部修正)
 
 
  (ルカによる福音書、口語訳)
10:38
一同が旅を続けているうちに、イエスがある村へはいられた。するとマルタという名の女がイエスを家に迎え入れた。
10:39
この女にマリヤという妹がいたが、主の足もとにすわって、御言に聞き入っていた。
10:40
ところが、マルタは接待のことで忙がしくて心をとりみだし、イエスのところにきて言った、「主よ、妹がわたしだけに接待をさせているのを、なんともお思いになりませんか。わたしの手伝いをするように妹におっしゃってください」。
10:41
主は答えて言われた、「マルタよ、マルタよ、あなたは多くのことに心を配って思いわずらっている。
10:42
しかし、無くてならぬものは多くはない。いや、一つだけである。マリヤはその良い方を選んだのだ。そしてそれは、彼女から取り去ってはならないものである」。
  (ルカ10:38-42、新約聖書
 
先ず、この個所を読んで、キリストはマルタよりマリヤを好んだとか、マルタの信仰よりマリヤの信仰のほうが上だ、という解釈をしないようにしてください。キリストの、マルタへの愛を見逃してはいけないと思います。ここでのキリストの言葉は、マルタのために語られています。そして、私たちのために語られているのです。
 
「マリヤはその良い方を選んだ」というキリストの言葉は、
マリヤの信仰の優越を表しているのではない。
マリヤは、マリヤの出来ることの中で、間違ってはいないということ。
マルタは、マルタの出来ることをしていたが、マリヤと比べることで心を煩わしていた。
ゆえに、キリストの言葉は、マルタのために語られている。
そして、私たちのために。
 
「マルタよ、マルタよ、あなたは多くのことに心を配って思いわずらっている。
しかし、無くてならぬものは多くはない。いや、一つだけである。マリヤはその良い方を選んだのだ。そしてそれは、彼女から取り去ってはならないものである」
 
キリストは、マルタもマリヤと同じようにしていたら、もてなす人がいなくなることは承知の上で、マルタに対して、マリヤと同じようにせよということではなく、マリヤは、これでよい、そして、マルタには、慈しみと親しみを込めて、名前を二回呼んで、山上の垂訓と同じように、思いわずらう必要のないことを語っている、と思います。
 
 
(2019年04月21日、一部修正加筆)
 
私の「ウソの国ー詩と宗教」ブログ:
https://ameblo.jp/st5402jp/
https://stdsts.hatenablog.com/
https://st5402jp.blog.fc2.com/
https://blogs.yahoo.co.jp/st5402jp 
 
 

 
https://poem.blogmura.com/darkpoem/ranking.html  
にほんブログ村 ポエムブログ 暗い詩へ(文字をクリック)]  
https://philosophy.blogmura.com/christian/ranking.html
にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教へ(文字をクリック)]