ウソの国ー詩と宗教(戸田聡stdsts)

キリスト信仰、ポエム、カルト批判など

猛者への堕落(修正)

 
  猛者への堕落
 
 
人間性を失った名ばかりの信仰には
ある種の猛々しさが残る
 
せっせとお味方になる意見を集めている
それは猛々しい文章である
その威勢のよさの分だけ
また人間としての共感を失ってゆくのは
字面だけを追って
お味方になる意見というだけで
好み、褒めまくるからである
 
一般的にヒューマニズム云々を
社会通念に過ぎないものとして批判して
そして福音のヒューマニズム化を嘆くのだが
 
そういう福音の変質を語る前に
他者を語る前に
人が考えるべきもっと重大な
自らの問題を考えなくなる
 
そこにおいて
人間性を欠いた信仰は
神性と神聖と真正の確信に満ちて
正当化に懸命になる畑で偽善の種を育てる
 
自らに目を向けず
反対意見に耳を貸さず
お決まりの聖なる?文句を呪文のように繰り返して
ますます話し合う余地のない確信に凝り固まってゆく
 
そして実際に賛同者以外とは
つまり反対者とは話さなくなる
そしてその根拠を神に担保してもらっているつもりである
 
しかし、いったい
神への恐れを知る信仰でもないのに
そのような尊大な確信に
神に担保されうる何があろうか
 
しかし、それでも保険のように
神の側に担保される
という神の意思を自らのものにして
さらに確信してゆくので
信仰の名を借りた残酷物語の主人公になってゆく
 
元々信仰に羞恥心を持つ必要はないのだが
 
人が持つべき羞恥心は
 
実際には
信仰によるつもりであろうがなかろうが
異なる意見の軽視~無視についてであり
 
さらに最悪なのは
信仰によるという間違った確信において
異なる意見を封殺する非人間性による自らの行いについてである
 
しかも嘆くべきは
 
確信に満ちた非人間性
元々羞恥心を持たないという特徴なのだ
 
 
(2011年09月22日)
(2019年04月25日、修正)
 
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