ウソの国ー詩と宗教(戸田聡stdsts)

キリスト信仰、ポエム、カルト批判など

陰から光へ

 
  陰から光へ
 
 
愛を知りたければ
愛のない世界の有り様を知ることだ。
 
憎しみ、恨み、嘲り、罵り、
そして言葉と肉体の暴力の世界
 
真善美を知りたいときも
同様である。
 
陰性を知ることで
その対極を想起することが必要だ。
 
陽性ばかりを見て
良かったと言っても
人間にとって
陽性の見聞きが与えるものは
弱く浅く薄くなりやすい。
 
それは恐らく
気持ちの良さを優先するからだろう。
 
 
キリストの
奇跡に彩られた愛を知っても
真似ができるわけではない。
 
いい話の
夢が叶う物語が
実話でもフィクションでも
真似をして叶うとは限らない。
 
 
真善美と愛を裏切る話は見苦しい
という気持ちと
いやだ、そうじゃない
という反対側を知りたいという気持ちを生じさせる。
 
カルトと偽善者を見ることは
彼らがなぜそう呼ばれるのかを知ることで
そうならないための道を暗示するだろう。
 
彼らに決して頷かない姿勢を学ぶなら
それだけで良き訪れといえよう。
 
真善美を描くときには
必ず悪役が登場する。
 
現実もそうである。
それも逆に福音であるのに
 
多く勘違いされて
美談ばかりを語ろうとするから
 
美談を罠として利用する者を見逃してしまう。
 
 
愛を知りたければ
感染しないための予防注射としても
愛のない世界を知ることだ。
 
そうすれば
美辞麗句で飾った話など
できなくなるだろう。
 
罪人である人間は
真善美という言葉によって
真善美らしい外套を身につけるが
それで真善美が伝わることはないからだ。
 
愛もまた同様である。
 
光だけを見ようとしても
陰のない光は地上にはないのだ。
 
陰を知って初めて
陰を変える光は光と自覚される。
 
 
(2019年05月20日)
 
頷く(うなずく)
彩る(いろどる)
 
 
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